SCARSの魅力とメンバー紹介
どーも白湯です
先日白子とSCARSのライブを見に#SLUM_HARLEMへ行ってきました。
出演者は錚々たる顔ぶれ
◆ 鎖グループ (漢 × DOGMA × T2K) ◆ SCARS ◆ RYKEY ◆ 舐達麻 -関西勢- ◆ 阿修羅MIC ◆ JAGGLA × 孫GONG -ジャパニーズマゲニーズ- ◆ Lisky.s ◆ 仏師 ◆ BOIL RHYME ◆ Jin dogg ◆ CZ Tiger ◆ kitchen-k ◆ Ninja mob ◆ 101over ◆ SHURKN PAP ◆ 13ell ◆ goblin land ◆ No Name’s HUMAN BEAT BOX × DANCE: ◆ ブレス式 × HONGOU&KOSSY DJ: ◆ dj honda ◆ KORK ◆ KOBEE
会場は渋谷VUENOS、入口では当日券を求めたファンたちによる長蛇の行。
やっと中へ入るとそこでは、煙と爆音に包まれたHIPHOP好き達による異様な盛り上がりを目の当たりにする事となりました。
余の勢いに、白子は人波に流されまいと必死にテーブルにしがみ付き奮闘していました。
本日はそんな大盛り上がりを見せたイベントのオオトリ、日本を代表するラップグループSCARSを紹介します。
SCARSとは
SCARS(スカーズ)は2003年頃に結成された7人のMCと2人のトラックメイカーからなる日本のヒップホップユニット。
日本で初めてハスリングラップを始めたグループといわれている。SEEDA (シーダ) (MC)
「「SCARS (グループ)」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
BES (ベス) (MC)
A-THUG (エイサグ) (MC、リーダー)
STICKY (スティッキー) (MC)
bay4k (ベイフォーケー) (MC)
MANNY (マニー) (MC)
林鷹 (ハヤシタカ) (MC)
SAC (サック) (トラックメイカー)
旧メンバー
I-DeA (アイデア) (トラックメイカー)
結構な人数いるんですね。
1stalubumが即完売と伝説の名盤とされていましたが。
最近になって各ストリーミング配信のサイトでチェック出来るので是非聞いて見て下さい。
6/19にCDもリイシュー予定となっております。
SCARSの魅力
スカーズ最大の魅力ですが、彼らはハスラーでラッパーです。
ハスラーとは薬の売人です、これだけで只者では無いことが分かったと思います。
現実の社会で暮らす上で、まず経験する事がない世界を彼らは生き、音楽をしていたのです。
何人が実際にハスリングをして現在もそうなのかは不明ですが、中には逮捕者も出ている程、彼らの日常が如何に普通とかけ離れているのかは曲を聴き始めるとすぐに気づきます。
内容は金、ドラッグ、警察、路上での出来事をハードにラップしています。
聴いてる間は自分もハスラーでラッパーでちょっと特別な存在になれた気がします、気が弱い人も忽ち強くなれた気分を味わえます。
そんな特殊な環境からビッグになって成り上がろうとする姿勢はまさにあの名作映画『スカーフェイス』その者ですね。
個性派ぞろいのメンバー紹介
A-THUG
まず、はじめに紹介したいのがリーダーオブスカーズ事A-THUGです。
現在DMFと言うクルーを中心にTRAPと言うジャンルを好んでラップをしています。
TRAPはアトランタ発祥でドラックを中心とした内容のとても激しい音楽で、海外では凄い流行っています。
昔でいうロックスターに成りたい人はトラップをしています。
A-THUGもトラップを使いPLUGと言うアルバムを最近出しました、要チェックです。
ラップは言葉にインパクトとユーモアがあり存在自体がカリスマです。
インスタグラムではもっぱらスケボーの動画を挙げています。
『ルポ』川崎と言う彼がレぺゼン(代表)する川崎を題材とした本によると昔は相当スケボーをやっていた要で今もその実力は健在と言う感じです。
小学生ラッパー太郎忍者が話題をさらったPUSSYのリミックス曲もYoutubeに上がっているので要チェックです。
この後紹介のSEEDAもそうですが歳を重ねても新しい音楽を取り入れ若手と曲を作っていく姿勢はとても尊敬できます。
SEEDA
2人目SEEDAです。
現在Youtubeでラッパーのインタビュー動画を配信する『ニートTOKYO』を主宰。
abemaTVで次世代のラッパー発掘番組『ラップスタア誕生』に出演をしています。
ラップは初期から現在まで大きく変化を繰り返していますが、一貫して滅茶苦茶上手くて挑戦的です、中には非常に詩的で綺麗な表現もあり多感で繊細なイメージを自分は持ちました、ラップしている姿はとてもギラギラしていてこの前のライブでは札束を燃やしてばら撒いたり観客に向ってダイブをしていました、幾つになってもとてもフレッシュですね。
幅広いアーティストと共演をしています、ファッションは最近ドゥーラグ(頭に巻くストッキングみたいな素材のターバンみたいなもの)と大きいスポーツ物のゼッケンやシャツにハマっている様子です。
最近おすすめの曲はMall Boyz (Tohji, gummyboy) – Cool running feat. SEEDAです。
BES
3人目はBESです。
彼のソロアルバムが出た当初とても話題になったのを覚えています、その後程なくして逮捕されたとの事で名前を聞く機会は減りましたが語られる事は多く、影響を受けたスタイルのラッパーを良く耳にしました。
ビートの乗せ方が後ノリ気味でレゲエの様なスタイルもでき声を張りつつも気だるい雰囲気がとてもカッコよかったです。
歌詞の内容は憂鬱な現状を何とか前向きに考えラップにすがり、身近な目まぐるしい人間関係についてや、ハスラーが故に感じる緊張感や勘繰りを臨場感と詩的な描写でズブリズブリと表現しています。
出所後にドラッグの後遺症とも闘いながらブーンバップ(90年代のHIPHOP風)なラップスタイルで仙人掌ISSUGIなど界隈の仲間と現在も活動をしています。
STICKY
4人目はSTICKYです。
兎に角ダーティーヒーローって感じです。
待ち合わせ遅刻が当たり前、仲間だろうと気を抜かない、腹黒く金に貪欲に、意地汚く、人を蹴落としてでもビックに生きていくぞって感じがひしひしと彼のラップからは伝わります。
忠誠ってのは金では買えねえ 欲望、人満たす事できない、そんな彼の歌詞からはとても人間臭さを感じ取ることが出来ますね。
メンバーとの作品で、メンバーとの不仲について原因を曝け出してラップする図太い性根の持ち主です、相手方のBay4Kは現在、脳梗塞後遺症と闘っています、様子はyoutubeでご覧になれますが家庭の有る身で一番スカーズ復活に熱を入れてくれていたのが彼ですから何とか復帰して貰いたいです。
ちなみにスティッキーがBay4kに向けて飛ばしたツイートがこちら、
いまSCARSのアルバム作ったらbay4kが倒れて不参加なのでクオリティは高いのが作れると思いますが…
がんばれパイセン
https://twitter.com/STICKYscars/status/1123123023299485696
不仲は解消したとの事なのでスティッキーなりの励ましなんでしょう。
何処まで本音か分からない所も彼らしい所だと思います。
SCARSから学ぶ
今回は白湯の知識不足の為以上のメンバー紹介に留めて置きます。
他にも超実力派ぞろいのスカーズです、ラップ好きの友達に最近スカーズ聴いてるんだよねーって話してみたら一目置かれること間違いないでしょう。
ラップ界のスターはテレビのアイドルと真逆で不良要素が強い人が多いですが、それだけ特別な非日常感あふれる存在には魅力があると言う事だと思います。
若い人は自分が何者か分からず、特別な存在になりたい、近づきたいとスターの影響を受け、模倣を繰り替えしていきます。
くれぐれもスカーズの魅力を犯罪美化と捉えるのではなく、タフな環境でサバイブする逆境に負けず腐らず音楽を使って昇華できる彼らの生き様から、何かしらいい影響を貰って頂けたら同じスカーズファンとして何処かのイベントでお会いした時にアツく語らいたい次第です。
如何でしたか。
若者から年配まで多種多様な生活を送る言わば全人類にSCARSをおすすめします。
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